筆者 プロフィール
キャンプ沖縄事業協同組合(CAMP-O組合員)キャンプインストラクターとして国頭村森林公園キャンプ場を管理
大城 壮平(オオシロソウヘイ)
キャンパーネーム:モル
教員、福祉施設にて支援スタッフ、アウトドアショップ店員を経てキャンプインストラクターに。
乙羽岳森林公園キャンプ場管理人として勤務した後、現在は国頭村森林公園キャンプ場管理スタッフとして勤務。
得意なキャンプ料理は「燻製」。
趣味は自転車
先日国頭村で行われた「ツールドおきなわ2022」の市民レースに参加しました!
燻製料理との衝撃の出会い
人生で感動した料理はあるだろうか。
僕の記念すべき燻製料理との出会いは前職の教員時代に遡る。
先輩から「お洒落で美味い飯屋行くぞ」。これが始まり。
結果的に言えば大切な人へご馳走したいと思えた料理だったのだけれど。。。
ベーコン3切れ、チーズ2切れ、ナッツ少しで2.000円… 「高っ」...って大声で言ったのを覚えている。
反省(^^;)
このメニューにドリンクは別料金だから余計に引いてしまっていた。
出てきたワンプレートにちょこんと盛り付けられた料理。それに正直残念な気持ちになったが、ワンプレートから醸し出す香りに絶句。
めちゃくちゃいい匂い。
旨そうな匂いではなく、いつかのキャンプでの匂いに似ていた。
盛り付けられたベーコンはカットされたテカテカに光った飴色の三枚肉、サイドが焦げたようなチーズ、ナッツが一番香ばしかった。
この何とも言えない芳醇な香りと雰囲気の良さもあってか、普段よりも大事に、ゆっくりとお酒を味わったのを覚えている。
これが私が燻製料理との衝撃的な出会いであり、この香りと味を肴に、お酒を嗜むことを覚えた瞬間でした。
そして、この燻製と向き合う幸せな時間を、僕の大切な人にも味わってもらいたい!それを自分ができるようになったらどんなに素晴らしいことだろうか!そこから燻製料理へ挑戦する日々が始まりました。
『香ばしい匂いを放つ燻製料理とスパイス料理は人間の嗅覚に刺激を与える!』
(引用:少年ジャンプの料理漫画 「食戟のソーマ」)
香りは、記憶を甦らせる
匂いは記憶を司る脳神経と直結する感覚で、人の記憶や情動にも働きかける五感のひとつ。
ふとした匂いに、小さい頃の懐かしい思い出が蘇るなどの経験は、誰しもあるのではないだろうか。
僕の場合、野営でリラックスしながらキャンプした時の焚き火のあの香ばしい香りが、何の木を燃やしていたのか覚えてないけど、燻製と結びついたのかもしれない。
燻製料理に挑戦
ネットにあるレシピでも作れるけど、
自分にしか出せないこだわりの燻製料理を作ってみたいと、本格的に燻製料理に挑戦するようになった。
自転車、バイク、ライフスタイル、食、などなど僕はこだわりが強いタイプだ。
燻製料理の仕込み液「ソミュール液」は特に根幹で、味の決め手である。
塩を天日干しやヒマラヤ岩塩に変えたり、といろいろがあるが、僕は「ソミュール液」を作る際、13種類程の食材を使用している。
また、仕込みで「塩抜き」の工程があるが、僕は塩抜きしない分量で食材を漬け込む。 理由は内緒(^.^)
使用するウッドチップのブレンドや食材によって拘りのスモークウッドを合わせる。
また、燻製機内の温度と時間、匂いと音で最高の一品が仕上がるのが何より楽しみになってきている。
ここで、自分も燻製料理に挑戦してみたいと思った方は要注意。
アパートの屋上でウッドチップ山盛りを段ボール燻製機に投入して燻しながら、部屋で映画を見ていたら 消防車のサイレン。
「はっ!」と屋上へ上がると、炎が上がってあたり一面白煙が上がっていた。
念のためにと準備していた水鉄砲(大)で消化...できなく、部屋から持ってきた消火器で消える。
消防隊が上がってくる...
何事もなかったようには出来なく、ひたすら謝った。一歩間違えると大惨事!
恐らく、肉から落ちる脂が熱源のガスコンロに反応し燃え上がったか。。。
※段ボール燻製の使用温度は、冷薫(~30度)、温燻(~60度)までが限度になります。僕は承知の上で段ボールの内側をアルミホイルで加工して調理しましたが…案の定でした。
ちゃんとした燻製機を買おうって本気で思った瞬間。
自然の中で燻製料理を食す最高の瞬間
もし、アウトドアでの料理レパートリーに少し飽きが来ている方がいたら、是非燻製をプラスしてみることをおすすめしたい。
仕込みを予めしていたら30分~60分燻製するだけで最高のおつまみが出来上がる。
他の調理をしている傍らでできてしまうし、もし仕込みをする時間がなくても、燻すだけで香りを楽しむことも可能だ。
それに元々保存食として祖先が編み出した燻製料理は、外での調理や保存に最適。
ウッドチップの種類によっても香りが違うのを楽しめるし、スモークするだけでこんなに旨味が出て美味しくなるのだから手軽な高級料理と言っても過言ではない。
人は自然の中で過ごすことで自律神経が整い心身を良いバランスへと導くことができるという。
家でもどこでも燻製はできるのだが、せっかくなら自然に囲まれた場所で美味しい食事を楽しんでほしい。
僕がいう自然と過ごすとは、海辺や森の中でキャンプをすることがほとんどなのだが、
五感が大いに刺激される自然の中では心身が解放されてゆく。
その中で焚き火のトロ火を眺めつつ、燻製料理を編み出した先人の知恵に思いを馳せながら燻製料理とお酒を嗜む。
なんて素晴らしい過ごし方!
ぜひこの解放感を体験して頂きたい!
自然と、自在になろう。
この記事を提供したキャンプ・オー(CAMP-O協同組合)は、キャンプ初心者におすすめの道具のご紹介・レンタルや、毎月行なっているキャンプ体験への参加等、キャンプに関するコーディネートを受付しています。ホームページもご覧ください。
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国頭村森林公園キャンプ場
沖縄県国頭村字辺土名1094-1
キャンプ場 TEL:0980-43-0514