筆者 プロフィール
性の多様性講演講師 小学校教諭
宮城里沙
小学校教諭10年
性の多様性講演実績
那覇市職員向け講演、小学校先生方向け講演、浦添市中学校講演、県立高校へ講演。
2022年1月26に、電子書籍「ありのままのあなたで大丈夫!」を出版。23部門でベストセラーを獲得
現在は性の多様性講演講師をしながら、豊見城市の小学校にて非常勤講師。
Coffee frow 827(イベント出店カフェ)の運営那覇市小禄にある「grand jete」さんに、かぼちゃのスイーツを卸しています。
女性として女性のパートナーと結婚(同性婚であり事実婚)し、一人の息子を育てています。
アウトドアが大好きです。
魂を変えることはできない
私は女性として生まれ、女性と結婚し、同性のパートナーと共に一人の息子を育てている元小学校教諭です。
そんなことあり得るの!?と思われるかもしれませんが、あり得るんです。
私も学生時代は
同性を好きになってしまった自分はおかしい人間だ。この事実は決して誰にも言ってはいけない。
と自分自身を責め、社会に不適合な自分を変えようと頑張っていました。
しかし、どんなに頑張っても魂は変えられない。
毎回好きになるのは同性でした。
教員時代はさらに必死に自分を隠し、児童の模範になるように教員らしく振る舞っていました。
本当の自分を隠し続けて30年。周りに嘘をついて生きることに疲れ果てていました。
あたり前ではない、あたり前
今ではLGBTQという言葉が社会に浸透して
多様な性に対する認識も少しづつ広まってきましたが、まだまだ多くの人が生きづらさを抱えています。
どうして本当の自分を偽って生きないといけないのか。
それは幼い頃から受けてきた日本の教育に問題があり、大人たちの発する言葉に問題がありました。
幼い頃に読んできた絵本の中の家族は、男女の夫婦に子どもがいる家族が描かれていました。
テレビの中の家族もそうです。お父さんとお母さんと子たち。そのような形の家族しか見たことがありませんでした。
だから同性同士が結婚するなんてありえないこと。
ましてや家族なんて築くことは不可能だと思っていました。
愛があっても、社会ではマイノリティ
私たち家族はママ二人と小学生の息子一人の3人家族。
息子の学校にも部活の保護者にも、市役所にも、包み隠さずありのままを伝えています。
しかし、日本には同性同士の婚姻制度は導入されておらず、私たちが住む市にはパートナーシップ制度(各自治体が発行してくれるパートナーとしての証明書)すら導入されていないので、私たち家族は戸籍上は同居人。
社会に認めてもらえない虚しさや悔しさを抱えて生きています。
ありがたいことに息子の学校では先生方や部活の保護者の皆さんが私たち家族を優しく受け入れてくれています。
しかし、度々息子は友達からの何気ない一言に傷ついて帰ってくることがあります。
「お前の親二人ともお母さんなんだろ?気持ち悪っ!」
子ども達にこそ多様な愛を伝えたい
多様な家族がいていい
と知らない子どもたちもまだまだ多くいて、そんな子どもたちが発する言葉に傷つく息子を見るたび心が痛みます。
息子にとっては自分の家族が当たり前で、堂々としているだけ。
息子に堂々と生きてほしい。みんな知らないだけなんです。
学校での講演後、児童生徒、先生方からたくさんお礼の言葉をもらいます。
ありのままの自分でいていいと安心したのか、カミングアウトをしてくる児童生徒もいます。
多様性を認め合える社会を築いていくために、たくさんの子どもたちがありのままの自分を愛せるように、私はこれからも多様性教育(講演活動)を広めていきます。
愛の数だけ世界は広がる
この記事を提供していただいた宮城里沙さんのインスタグラムもぜひご覧ください。
【次回、イベント予告】
10月25日(火)~31日(月)
デパートリウボウ(那覇市)1階 スイーツステージ
10時~20時 最終日、17時閉場
期間中にお買い物をして「マイステージ、みたよ!」とお声がけいただいたお客様に、
ベルギー王室御用達のプレミアムクッキーをプレゼント。
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