筆者 プロフィール
空間心理コンサルタント
まえうみさきこ
住まいやオフィスの悩みを「心理学」を使った空間づくりで解決してます!
前職では、県内の建設会社に約20年在籍。
一級建築士・インテリアコーディネーターとして、これまでに約120件のマイホーム建築に関わってきました。
現在は、県内で唯一わたしだけが取得している空間デザイン心理士®の知識も活かして活動してます。
モットーは「幸せのカギはお部屋しだい」。
経験から、自分の周りの環境や空間を上手に使えば、仕事も家事も育児も人間関係も自然とうまく回り始めると考えてます。
夫・小学生の子ども2人・猫1匹の家族がいます。
最近の幸せ時間は、やるべき仕事や家事がすべて終わったあとの韓流ドラマを見ながら寝落ちすること♪
空間心理学が会社のパワーをアップする
「住まいやオフィスの間取りに心理学を取り入れる?」なかなか聞かないですよね。
でも、実は間取りと心理学はものすごく関係していて大切な関係性です。
薄暗く狭い部屋で過ごしていると、どんどん気持ちも沈みやる気もなくなりますし、
その反対、明るく気持ちの良い部屋でする仕事は、ものすごくはかどりそうな感じがしませんか?
空間とヒトが関わる場所や環境には必ず、人を中心とした目線の心理学を取り入れることが必要だと考えています。
働く職場でも心理学はもちろん活かされ、心理学を用いるとこんなことが叶います。
・社員の人間関係をスムーズにできる。
・集中でき、仕事がはかどる。
・楽しく会議ができる。
・社員同士、コミュニケーションが活性化する。
・作業がしやすい動線ができ、会社の売り上げや生産性も上がる。
ご依頼内容は、働きやすさ、チームビルディング
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今回は、実際の事例を通して空間心理学の説明をさせてもらいます。
お客様は、30代の女性経営者
社員十数名の食品製造会社です。
職場環境の悩みや要望は、
・これからさらに会社をしっかりと構築していきたい中で、事務所内の働きやすさを見直し、改善していきたい。
・社員のチームワーク・チームビルディングもさらに強くしていきたい。
・業務が忙しくなかなか人財育成に集中して注力できないのが悩み。
といったもの。
まずは職場の社長空間・執務空間を改善したいと、現場を見てきました。
社員の作業動線やその空間にいるときの心理的な部分を意識しながら空間をチェック。
所有している賃貸マンションの一室を事務所として使用している会社。
なので、事務所としてより、住むことを考えられた間取りになっているので、職場として使うと考えたときにいろいろな不都合が出てきていました。
すべての課題の解決は、目線と導線にあった
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わたしが特に気になったのは、社員が休憩するテーブルの配置と、社長室、執務室のデスクの配置。
執務室を通る動線上に休憩スペースがあるため、座って休憩してても誰かが通るたびに落ち着かない気持ちになると考えました。
また、社長のデスクが最初玄関側に向いていましたが、これも人が玄関から入ってくるたび、視界に入り仕事に集中できないのではないかと考えました。
執務室の社員のデスクも、仕切りもなく向かい合わせに座る配置で、どうしてもお互いの距離が近く、話しかけやすくなり、同じく作業に集中できない状態に、、、
予想していたように、話しかけやすくコミュニケーションはとりやすい距離ですが、コミニュケーションが止まらず、集中して作業がはかどりにくいというのが悩みの1つとのことでした
集中する空間を優先したいという事なので、各々のデスクを壁に向けて配置することを提案。
これは、視界の情報を遮ることで、集中できる空間になり、コミュニケーションする時間と集中する時間を分けることができ、メリハリのついた空間になります。
また、部屋に散らばっていた家具や電化製品をまとめることで、空間を広く見せる工夫をアドバイス。
動線が短くコンパクトになり、作業も効率がアップする期待があります。
新たにCAFEスペース空間をつくる。
社長の社員への想いがわかる空間へ
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「工場があり、作業が中心の社員が多い会社。なかなか社員と社長が顔を合わせる時間は短い。」
その話を聞いて、着替えるロッカーの隣に、休憩スペースをしっかりつくることを提案しました。
事務所内のロッカーや食器棚、冷蔵庫の位置を移動することにより、コンパクトながらも落ち着いた空間を作ることができました。
休憩スペースに「きちんとCAFÉ空間」というテーマも付けたら、社長自身が、これからオシャレにCAFÉ空間を作ることにワクワクしてくれて、わたしもとても嬉しかったです。
社長が輝き出しました^^
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社員は働くママさんが多い。
毎日ドタバタな家庭からバタバタ慌ただしくやってくるそう。
「作業に向かう前に社員に少しでもホッでき、気持ちの切り替えができるよう、美味しい挽き豆コーヒーとちょっとしたお菓子なんかあればよいかな?その短い時間でもゆったり寛いでほしい。」
「季節ごとに空間の飾りつけも楽しそう社員はどんな感じが好きか聞いてみます
」
社長が笑顔で妄想される姿を見て、わたしもワクワク。
この楽しい感情や愛しい感情があふれることがものすごく大事だと考えています。
これまでは、社長自身、会社にいても集中しにくく、仕事に追われているときは会社から出てカフェや静かな空間に避難していたそうです。
自分にとって集中できる空間、ワクワクする空間、仕事がはかどる空間とは何か。
社員と言葉だけでなく、空間を通して心が通えることとは何か。
社長から掘り下げ環境を整えることが、仕事がはかどることにつながると体感をしてもらい、環境を整えることがいかに大事かに気づいてもらえました。
ご提案をしていくごとにワクワクしてもらい、社長の顔が、だんだん笑顔で明るくなっていったのも印象的でした。
「楽しいを考えること」
その大事さに気づかされました。
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以下、今回のご依頼主さまのご感想です。
「 現実的な所に目が行きがちになる経営。逆に、『楽しい』を考える事が自分には足りなかったなあ。と、オフィス空間のコンサルティングを受けて気づきました。
一緒についてきてくれてる仲間の立場も考えながら、一緒に創り、今後は『どうしたら楽しく働けるか?』を考える脳も育てていきたい!
環境が変われば、気持ちも変わる。経営者の想いの伝わる場所でもあること。
1番は、皆んなで良い職場をつくり、良い会社をつくる!という気持ちは、環境や空間でも作られることを実感しました。最近、わたし自身笑顔を忘れてたとも気づきました。」
そう!社長がまずは笑顔で、元気じゃなきゃ!
社員に必ずその想いやエネルギーは伝わります!
こんな風に、大きな工事をしなくても、家具の配置を変えるだけで、働きやすさは大きく変わります。
時間はかかる作業ですが、職場改善は職場の雰囲気、チーム力がアップし、最終的には売り上げに影響すると考えています。
この会社の改善プロジェクトはまだ始まったばかり、今後は、社員の方にもヒアリングしてさらに快適で働きやすい愛着ある空間を整えて、空間でも経営力・売上げをアップさせるお手伝いをしていきます♪
オフィスの空間が、
企業の未来を表します。
この記事を提供していただいた、まえうみさきこさんの「ielie」のページもぜひご覧ください。
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