夏になってお水の飲み過ぎに御用心
梅雨も明けて、いよいよ沖縄は夏本番ですね。
今年の梅雨は長く寒かったのでお身体を冷やして体調を崩された方も多いと思いますが、暑くなったからといって油断せずにお身体の調子は整えて欲しいものです。
夏になるとついつい飲み過ぎてしまうのが水分。お水は体に必要なものですが飲み過ぎるとお腹を壊し、それが栄養補給の低下に繋がりお身体の調子を崩してしまいます。
また、お水を飲み過ぎてしまうと代謝が鈍くなりむくみの原因になったり、体が冷えてお肌の調子が悪くなるという事も引き起こします。
今回は、水分だけに頼らずに体の熱を冷ましてくれる夏野菜を用いた薬膳料理をご紹介いたします。
夏の味方は沖縄の夏野菜
まず、知っていただきたいのは夏に火照った体の熱をとってくれる沖縄の夏野菜たち。
代表的なものは、ゴーヤー、ヘチマ、ナス、冬瓜、トマト、セロリなど。
そう、みんな夏の沖縄料理にはお馴染みの食材ですね。沖縄の先人たちは、暮らしの知恵で食材の効能を良く理解していたのです。
そして、薬膳では目的の効能がある食材だけではなく、目的達成を補う効能を持つ副菜もいただく事が必要とされます。
夏野菜と同時にいただいた方が良い食材としては、タンパク質を含んだ、お肉、豆腐、魚類などの食材です。
そうする事で、汗をかいて消費したエネルギーをタンパク質が補ってくれます。
夏の完全食がこちら!
それでは、実際に、ご家庭でもできる夏バテ防止の薬膳料理をご紹介いたします。
・ナスの味噌炒め
こちら、定番のお料理ですが、ぜひ夏にこそいただいて欲しい一品です。
ナスは上記したように体の火照りをとる夏野菜ですし、一緒に調理する豚肉もタンパク質を補ってくれます。
また、調味料や料理法にも薬膳の考えが反映されています。
夏場に揚げ物は体に熱をこもらせてしまうのでおすすめしません。ですので、豚肉を炒めるナス味噌は夏に良いですよね。
そして使用するお味噌はお腹を温める効果があるので、まさにナスの味噌炒めは夏の完全食といえます。
夏のおすすめ朝ごはんもご紹介
次にご紹介するのは夏のおすすめ朝ごはん。
沖縄の方はパン食が主流ですが、おすすめしたいのはお米の朝ごはんです。
お米は効率良くエネルギーに変わるので、汗をかいてエネルギーを消費する夏こそ朝ごはんでいただいて欲しいもの。
また、薬膳には「夏は生姜、冬は大根」ということわざがあります。
生姜というと冬のイメージですが、お味噌同様お腹を温める効果があるので、夏野菜と併用していただくと、体は冷えてお腹は温めることができます。
それらをもとにご紹介する夏の完全朝ごはんが、
・白米に、味噌汁、ナスのお浸し生姜すりおろし
全ての食材、調理法が、体を冷ましお腹を温める効能となっています。
ご自身でお好みの夏薬膳料理を
薬膳料理は、特別な調味料や調理法を必要とするものではなく、上記したように食材の効能を組み合わせて体の調子を整えていくというもの。
一般のご家庭、スーパーで手に入るもので薬膳料理を取り入れることができます。
また、食材や調味料の効能、それらを活かす調理法を理解すれば、ご自身でお好みの薬膳料理を作ることもできるので、お料理のお好きな方はぜひ薬膳料理にも触れてみてください。
沖縄のスーパーフードを食卓に
この記事を提供していただいた薬膳教室「薬膳琉花」さんのYOUTUBE番組も、ぜひご覧ください。